こんにちは、現役派遣営業のハンケです。
「派遣はずっと続けるつもりはない。いつかは正社員になりたい」 「でも、年齢も年齢だし、今さら正社員なんて無理だよね…」
そんな風に、正社員への道を半分あきらめていませんか?
確かに、何の戦略もなくただ派遣で働いているだけでは、自動的に正社員になれることはありません。しかし、正しい準備と行動をすれば、30代・40代からでも「派遣→正社員」の切符を掴むことは十分に可能です。
今回は、私が担当したスタッフさんの中から、見事に正社員転職を成功させた3名のリアルな事例を紹介します。彼らが「なぜ選ばれたのか」、その成功の秘密を一緒に見ていきましょう。
ケース1:【40代女性・経理】武器は「資格」ではなく「実務経験」
▼スタッフAさん(45歳・女性)
- 前職: 複数の会社で経理事務(派遣)を経験。簿記2級を保有。
- 転職先: 中堅メーカーの経理部(正社員)
- 年収: 派遣時代(約350万)→ 正社員(約450万+賞与)
【成功のポイント】 Aさんは簿記2級を持っていましたが、転職活動で評価されたのは資格ではありませんでした。 彼女の最大の武器は、派遣時代に経験した「決算補助業務」の実務経験でした。
多くの派遣経理スタッフが「仕訳入力」や「伝票処理」といった日常業務で止まってしまう中、Aさんは派遣先で「決算の手伝いもさせてください」と自ら手を挙げ、月次決算や年次決算の補助業務を経験していました。
企業が40代の経理に求めているのは、資格マニアではなく「即戦力として決算を締める手伝いができる人」です。 「実務でどこまでやったか」を具体的に語れたことが、採用の決め手となりました。
ケース2:【30代前半男性・人事採用】「未経験」をカバーした圧倒的な行動力
▼スタッフBさん(32歳・男性)
- 前職: コールセンターのSV(スーパーバイザー)など、接客・販売系の派遣を転々とする。
- 転職先: ITベンチャー企業の人事(採用担当)(正社員)
- 年収: 派遣時代(約300万)→ 正社員(約400万)
【成功のポイント】 Bさんは人事の実務経験はゼロ(未経験)でした。しかし、彼はコールセンターでのSV経験を「人事スキル」に変換してアピールしました。
- 「オペレーターのシフト管理」→「人員配置・労務管理の基礎」
- 「新人の研修・指導」→「人材育成・教育の経験」
- 「クレーム対応」→「ストレス耐性・対人折衝能力」
さらに、面接を受ける企業の採用ページを徹底的に分析し、「御社の今の課題はエンジニア採用だと思いますが、私ならこういうアプローチをします」と具体的な提案書まで作成して持ち込みました。
「未経験だから教えてください」ではなく、「未経験だけど、これまでの経験をこう活かして貢献します」というスタンスが、ベンチャー企業の心を掴んだのです。
ケース3:【40代女性・営業事務】AIにはできない「気配り」で勝負
▼スタッフCさん(42歳・女性)
- 前職: 長年、営業事務として受発注業務に従事(派遣)。
- 転職先: 老舗商社の営業アシスタント(正社員)
- 年収: 派遣時代(約330万)→ 正社員(約420万+賞与)
【成功のポイント】 Cさんの強みは、Excelスキルではありません(VLOOKUPがギリギリ使える程度でした)。彼女が評価されたのは、ズバリ「人間力」と「調整能力」です。
派遣時代、彼女はただ言われた入力作業をするだけでなく、常に営業マンの動きを先回りしていました。 「〇〇さん、来週の出張の手配、そろそろしておきましょうか?」 「この見積書、前回の条件と少し違いますが大丈夫ですか?」
このように、忙しい営業マンが気づかない細かいミスを拾ったり、スケジュールを管理したりする「究極のサポート役」に徹していました。
転職先の商社は、デジタル化が遅れており、Excelのスキルよりも「泥臭い調整業務を、嫌な顔せずやってくれる人」を求めていました。Cさんの職務経歴書には、「調整力」「サポート実績」のエピソードが具体的に書かれており、それが企業のニーズと合致したのです。
まとめ:派遣から正社員になる人の3つの共通点
この3人に共通しているのは、以下の3点です。
- 「言われたこと以上の仕事」を派遣時代に経験していた (決算補助、新人教育、先回りサポートなど)
- 自分の経験を「企業のメリット」に変換して伝えた (「資格があります」ではなく「決算が手伝えます」)
- 年齢を言い訳にせず、行動した
「派遣だからここまでしかやらない」と線引きをしているうちは、正社員への道は遠いままです。 今の派遣先を「次のステップへ進むための修業の場」と捉え、一つでも多くの「語れる実績」を作ることが、正社員への最短ルートになります。
あなたの今の仕事ぶりは、将来の採用担当者にどう映るでしょうか? 一度、立ち止まって考えてみてください。
著者:ハンケ(@hanke_sales) 現役の派遣営業マン。X(Twitter)では派遣営業の裏話や、派遣社員の皆さんが損をしないための情報を発信しています。 👉 https://x.com/hanke_sales


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