【現役営業が暴露】派遣から正社員になれる人、なれない人の決定的な違いとは?「引き抜き」を狙うための戦略

キャリア・正社員化

「いつかは安定した正社員になりたい」 「今の派遣先が気に入っているから、ここで直接雇用されたい」

そう考えて働いている派遣社員の方は多いはずです。 派遣という働き方は自由度が高い反面、雇用の安定性という面では不安がつきものですよね。

実は、私たち派遣営業の目から見ていると、「派遣先から『正社員になってほしい』と声がかかる人」と「どれだけ頑張っても派遣のままの人」には、明確な違いがあります。

今回は、紹介予定派遣(TTP)だけでなく、通常の派遣契約から正社員登用(引き抜き)を勝ち取るための「裏ルート」とも言える戦略について、現役営業の視点で解説します。

企業が「正社員にしたい」と思う人の共通点

スキルが高い人が正社員になれると思っていませんか? 実は、それは半分正解で半分間違いです。

企業が正社員登用を検討する際、スキルの有無は「派遣期間中」にすでに確認済みです。では、最後に何を見ているのか。それは以下の3点です。

  • カルチャーフィット(社風に合うか) スキルが高くても、周囲と協調できない人は正社員にはなれません。「この人と10年先も一緒に働きたいか」が見られています。
  • 当事者意識(オーナーシップ) 「言われたことだけやる」のが派遣の仕事、と割り切っている人はそこで止まります。「もっとこうしたら効率がいいかも」と、会社全体の利益を考えて動ける人が選ばれます。
  • 勤怠の安定性 これは基本中の基本ですが、突発休が少ないことは、正社員登用において最強の武器です。

待っているだけではダメ。「意思表示」の重要性

多くの人がやってしまう失敗が、「一生懸命働いていれば、いつか声がかかるはず」と待ってしまうことです。

残念ながら、企業側は「この人は派遣という働き方が好きでやっているんだ」と勘違いしているケースが多々あります。

もし今の職場で正社員になりたいなら、まずは派遣会社の営業担当に相談してください。 「もしチャンスがあれば、ここで正社員になりたいと考えています」と伝えておくのです。

そうすれば、私たち営業担当が契約更新のタイミングなどで、企業側に「〇〇さん、御社での就業意欲が高いのですが、将来的な可能性はありますか?」とジャブを打つことができます。これがきっかけで話が進むことは、実は非常によくあります。

「紹介予定派遣」以外のルートを知る

正社員への道は「紹介予定派遣」だけではありません。

  • 直接雇用打診(引き抜き) 通常の派遣契約でも、法律上、派遣先が派遣社員を直接雇用することは禁止されていません(※契約上のルールはあるので営業を通す必要があります)。現場の評価が高ければ、交渉次第で道は開けます。
  • 正社員枠への応募 派遣先企業の求人ページを見て、正社員募集が出ていれば、営業担当を通して応募の相談をするのも一つの手です。内部事情を知っている分、外部の応募者より有利になることがあります。

まとめ:営業担当を「エージェント」として使おう

時給交渉と同じく、正社員への転換も「戦略」が必要です。

「今の現場で正社員を目指したいけれど、脈があるかわからない…」 そんな悩みがあれば、次回の面談でこっそり教えてください。

あなたの働きぶりを知っている営業担当だからこそ、最適なアプローチ方法を一緒に考えることができます。私たちにとっても、あなたが希望のキャリアを叶えることは喜びです。

まずは「意思表示」から始めてみませんか?


著者:ハンケ(@hanke_sales)

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