派遣社員こそ、今すぐ副業を始めるべき。「構造的な不安定さ」を「最強の武器」に変える生存戦略。

キャリア・正社員化

お疲れ様です、ハンケです。

今回は、現場で働く派遣営業として、そして一人のビジネスパーソンとして、皆さんにどうしても伝えておきたい「生存戦略」の話をします。

テーマは、「派遣社員と副業」についてです。

もしあなたが今、「派遣のままで将来大丈夫かな」「今の給料だけで一生やっていくのは不安だな」と少しでも感じているなら、この記事はあなたのためのものです。

結論から言います。

派遣社員は、絶対に副業をしたほうがいい。

これは「お小遣い稼ぎをしよう」とか「意識高く生きよう」なんていう軽い話ではありません。 派遣という働き方が抱える「構造的な脆さ」を補い、同時に派遣社員だけが持っている「最強の武器」を活かすための、極めて現実的な戦略の話です。

なぜ私がここまで強く副業を勧めるのか。 営業担当だからこそ見える「業界の裏側のロジック」と、多くのスタッフさんが気づいていない「ご自身の価値」について、本音で言語化してみます。


【第1章】派遣営業が直視する「構造的な不安定さ」

まず、目を背けてはいけない残酷な現実からお話しします。 私たち派遣営業は、景気の波打ち際に立っています。

景気が悪くなった時、企業がコストカットのために最初に何をするかご存知でしょうか。 残念ながら、「派遣契約の終了」です。 正社員の解雇は日本の法律上非常に難しいですが、派遣契約の満了(更新なし)は、手続き上スムーズに行えてしまうからです。

リーマンショックの時も、コロナ禍の時も、現場では同じことが起きました。 昨日まで現場のエースとして頼られていた優秀なスタッフさんが、会社の経営判断一つで「来月からは大丈夫です」と言われてしまう。 僕自身、断腸の思いでその通達をしなければならなかった経験が何度もあります。

これが、派遣という働き方が抱える「構造的な不安定さ」です。 どれだけあなたがスキルを磨いても、どれだけ職場の人間関係が良好でも、会社の業績というコントロール不能な要因で、ある日突然、収入の基盤が揺らぐリスクがある。

さらに、給与の面でも構造的な天井があります。 派遣の時給は、ある程度までは上がります。交渉次第で相場より高くすることも可能です。しかし、正社員のような「役職手当」や「業績連動のボーナス」は期待しづらく、どこかで頭打ちになります。

今の生活は回せているけれど、5年後、10年後はどうだろう? 親の介護が必要になったら? 自分が体調を崩して働けなくなったら?

会社一本に収入の100%を依存している状態は、一本足で綱渡りをしているようなものです。 風が吹けば揺らぐし、足場が崩れれば落ちてしまう。

この「構造的な脆さ」を直視した時、給与以外の収入源、つまり副業を持つことは、もはや「意識高い系の選択肢」ではなく、「必須の防衛策」だと僕は考えています。


【第2章】あなたが気づいていない「最強の武器」

ここまで不安を煽るようなことを書いてしまいましたが、ここからが本題です。 僕が派遣社員に副業を勧める本当の理由は、単なるリスクヘッジだけではありません。

実は、派遣社員には、正社員やフリーランスにはない「圧倒的な強み」があるからです。

それは何か。

「色々な会社、色々な現場の裏側を見てきた」という経験そのものです。

少し想像してみてください。 新卒で入社して、一つの会社でずっと働いている正社員の人たち。彼らは「自社の常識」しか知りません。 自社の使っているツール、自社の会議の進め方、自社の人間関係の作法。それが「世界の全て」だと思って働いています。

一方で、あなたはどうでしょうか?

  • A社ではチャットツールはSlackを使っていたけど、今のB社はTeamsを使っている。
  • 前の職場のアナログな経費精算は大変だったけど、今の職場のシステムは効率的だ。
  • あの上司は指示が曖昧で現場が混乱していたけど、このリーダーはタスク管理がうまい。
  • 大手企業の意思決定は遅いけど、ベンチャー企業のスピード感はこうだった。

あなたは気づいていないかもしれませんが、この「多様な現場のリアルな比較データ」は、今の時代、ものすごい価値を持つ資産なんです。

一つの場所に留まらず、流動的に働く派遣社員だからこそ蓄積される「知見」。 これは、机上の空論ではない、現場で汗をかいて手に入れた一次情報です。

今のビジネス界では、変化に対応できる人材が求められています。 一つのやり方しか知らない人よりも、「A社ではこうだった、B社ではこうだった、だから御社ではこのやり方が合うと思います」と引き出しを開けられる人の方が、圧倒的に強い。

つまり、派遣社員として働くこと自体が、実は「市場価値の高いデータ収集」になっているのです。 この価値に気づいている人は、まだほとんどいません。


【第3章】「経験」をどうやって「副業」に変えるのか

では、その「経験」や「知見」をどうやって収入に変えるのか。 ここが一番の悩みどころだと思います。

多くの人が「副業」というと、プログラミングや動画編集といった「新しいスキル」を身につけなきゃいけないと思い込んでいます。 もちろんそれも素晴らしいことですが、もっと手っ取り早く、かつあなたらしい方法があります。

それは、「派遣で得た知見を切り売りする」という視点です。

例えば、あなたが事務職でExcelを使いこなしているとします。 正社員の人は「Excelができる人」止まりですが、あなたは「色々な会社の汚いデータを整理してきた経験」があるはずです。 その経験を活かして、クラウドソーシングで「データ整理の代行」を受注するだけでも立派な副業になります。単なる入力作業ではなく、「こうすればミスが減りますよ」と提案できるのは、現場を知っているあなただけだからです。

あるいは、「情報発信」も強力な副業になります。

  • 「未経験から派遣で時給1700円を勝ち取った面談テクニック」
  • 「3つの業界を渡り歩いてわかった、ホワイト企業とブラック企業の見分け方」
  • 「派遣社員が職場で孤立せずに、心地よい距離感を保つための処世術」

これらは、今まさに悩んでいる人たちが、お金を払ってでも知りたい情報です。 ブログ、note、SNS。発信する場所はどこでも構いません。 あなたが「当たり前」だと思ってやっている日々の工夫や、乗り越えてきたトラブルの経験談は、誰かにとっての「教科書」になるのです。


【第4章】副業がもたらす「精神的な自由」

副業を始めると、収入が増えること以上に、もっと大きな変化があなたの内面に訪れます。 それは、「会社に依存しない」という精神的な余裕です。

「最悪、今の派遣契約が終了しても、副業で月5万円稼げているから、焦って変な仕事に就かなくて済む」 「理不尽なことを言われても、私には別の場所があると思えば受け流せる」

この「精神的な安全基地(セーフティネット)」があるかないかで、日々の仕事のストレスは劇的に変わります。 会社にしがみつかなくていい。 嫌なら辞めるという選択肢を、カードとして懐に持っている。

その余裕が、結果的に本業の派遣の仕事にも良い影響を与えます。 余裕がある人は、職場でも堂々としていられるし、変な同調圧力にも屈しないからです。

「派遣+副業」。 このハイブリッドな働き方こそが、構造的に不安定な派遣社員が、これからの時代を賢く、したたかに生き抜くための最適解だと僕は信じています。


【最後に】何から始めればいいかわからないあなたへ

ここまで読んで、「頭ではわかったけど、具体的に私に何ができるんだろう?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。

「特別なスキルなんてないし…」 「人に教えられるような経験なんてないし…」

そう思ってしまうのは、あなたが自分の経験を過小評価しているだけです。 客観的に見れば、あなたの職歴書には「宝の山」が眠っています。

もし、どんな副業が向いているか、自分の経験がどう活かせるか、一人で考えてもわからない場合は、遠慮なく私に相談してください。

「こういう業界で働いてきた」 「実はこういう作業が好きだ」 「こういうトラブルを解決したことがある」

そんな話を少し聞かせてもらえれば、「それなら、こういう方向性があるんじゃない?」と、営業担当の視点からあなたの「売り出し方」を一緒に考えることができます。

あなたの経験は、あなたが思っている以上に強い。 そして、それは今の時代、誰にも奪われない最強の資産です。

会社という枠組みを超えて、あなた個人の力で一歩を踏み出してみてください。 その先には、今よりもっと自由で、もっと安定したキャリアが待っているはずです。

応援しています。

ハンケ


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