お疲れ様です、派遣営業のハンケです。
「派遣先は選べても、営業担当は選べない」 これは、派遣業界における残酷な真実の一つです。よく「担当者ガチャ」なんて言われますが、まさにその通り。あなたの時給交渉も、トラブル対応も、次の仕事紹介も、すべてはこの「担当者の力量」にかかっています。
運悪く「ハズレ」を引いてしまうと、時給は上がらず、悩みは放置され、最悪の場合は契約終了に追い込まれることも。逆に「アタリ」を引けば、多少のトラブルは無傷で切り抜けられ、時給アップもスムーズに通ります。
では、その違いはどこにあるのでしょうか? 今日は、現役営業である私が、業界内部の視点から**「優秀な営業(アタリ)」と「無能な営業(ハズレ)」の決定的な違い**を、具体的な特徴とともに解説します。
これを読めば、今の担当者が信頼に値するかどうか、一発で見抜けるようになりますよ。
【3つの特徴】「アタリ営業」と「ハズレ営業」の決定的な差とは?
まずは「ハズレ営業」の特徴を知ろう
残念ながら、業界には「ハズレ」と呼ばれる営業の方が多いのが現実です。彼らには共通する致命的な欠点があります。
特徴1:ただの「伝書バト」になっている
これが最も多く、かつスタッフさんを苦しめるタイプです。 企業から言われたことを、何のフィルターも通さずにそのままあなたに伝えてくる営業です。
例えば、派遣先から「最近、Aさんの入力ミスが多いから気をつけてほしい」と言われたとします。
【ハズレ営業(伝書バト)の対応】 そのまま電話してきます。 「Aさん、先方からミスが多いってクレーム来てます。気をつけてくださいね」
これでは、営業が間に入っている意味がありません。むしろ、あなたのモチベーションを下げるだけです。 しかも、このタイプは逆にあなたが「業務量が多すぎてパンクしそうです」と相談しても、企業側にそのまま「スタッフがパンクしそうだと言っています」と伝えます。これでは企業側も「能力不足かな?」と不満を持つだけです。
【アタリ営業の対応】 まず事実確認をし、企業と交渉します。 「ミスが増えているとのことですが、先月から業務量が1.5倍に増えていますよね? 人員補充なしでこの量は物理的に無理があります。ミスを責める前に、業務フローの見直しをしませんか?」
このように企業と戦ってから、あなたには「業務過多の件、先方に改善を申し入れました。負担をかけてすみません」と報告するのが、本来の営業の仕事です。 右から左へ言葉を流すだけの「伝書バト」担当なら、いない方がマシです。
特徴2:レスポンスが絶望的に遅い(3日以上放置)
「折り返します」と言ってから3日経過。メールを送っても返信は忘れた頃。 これもハズレ営業の典型です。
派遣の現場では、トラブルは生ものです。 「明日休みたい」「パワハラを受けた」「契約内容と違う仕事を頼まれた」 こうしたSOSに対して、3日も放置されたらどうでしょうか? その間、あなたは不安なまま出社し続けなければなりません。
彼らが遅い理由はシンプルで、「優先順位がつけられない」か「逃げている」かのどちらかです。 特に、言いにくい話(時給交渉の失敗や、契約終了の話)を後回しにする営業は最悪です。ギリギリになって「実は…」と切り出され、路頭に迷うのはあなただからです。
これぞ「アタリ営業」!信頼できる3つの特徴
では逆に、絶対に手放してはいけない「アタリ営業」とはどんな人でしょうか? 実は、一見すると「えっ、この人が?」と思うようなタイプこそ、実は優秀だったりします。
特徴1:レスが「異常に」速い(基本1日以内)
優秀な営業の最大の特徴は、とにかくレスポンスの速さです。 何か相談をした時、解決していなくてもとりあえず反応があります。
「確認します! 今日中には一度連絡しますね」 「今は外出中なので、18時に電話します」
この「一次返信」があるだけで、スタッフさんの安心感は段違いだと知っているからです。 結論が出るのに時間がかかる場合でも、「今、先方の人事担当がつかまらなくて、明日には回答できそうです」と**状況報告(中間報告)**を欠かしません。
「1日以内に何らかのアクションがある」。これができる営業は、仕事の管理能力が高く、あなたのことも大切に考えてくれています。
特徴2:要領がよく「確認のラリー」が発生しない
仕事ができる営業担当とのやり取りは、驚くほど回数が少なくて済みます。 なぜなら、彼らは**「先回り」**ができるからです。
例えば、あなたが「来週、有給を使いたいんですけど…」とメールをしたとします。
【要領の悪い担当】 「わかりました。何日ですか?」 (あなたが返信) 「ありがとうございます。理由はなんですか?」 (あなたが返信) 「承知しました。派遣先に確認します」
これでは、ただの有給申請でメールが何往復も必要になります。
【要領の良い(アタリ)担当】 「お疲れ様です。有給ですね、大丈夫ですよ! 申請に必要な以下の3点を教えていただけますか?
- 希望日
- 申請理由(私用でOKですが、念のため)
- 業務の引継ぎ状況(もしあれば) これだけ返信いただければ、あとは私の方で先方に承認取っておきますね!」
この違い、わかりますか? 優秀な担当は、**「一度の連絡で物事を完結させる」**能力に長けています。 確認漏れで何度も連絡が来たり、後から「あ、あれも聞くの忘れてました」と言ってくる担当は、肝心な契約更新の確認でもミスをする可能性が高いので要注意です。
特徴3:不器用でも「自分(あなた)の立場」で考えてくれる
これが最も重要なポイントかもしれません。 営業担当の中には、口が達者で、調子のいいことを言う「THE・営業マン」みたいな人がいます。 「任せてください!」「絶対なんとかしますよ!」 と威勢はいいのですが、いざトラブルになると「いやー、会社の方針で…」と掌を返す。これはよくある話です。
逆に、「アタリ」の担当者は、意外と口下手だったり、不器用だったりすることがあります。
愛想はあまり良くないかもしれない。 話もそんなに面白くないかもしれない。
でも、あなたが「時給を上げてほしい」と言った時、 「うーん……今の会社の業績だと正直厳しいです。でも、Aさんが今やってるあの業務、あれは本来の契約外ですよね? そこを材料にすれば、もしかしたら30円なら交渉できるかもしれません。ちょっと泥臭い交渉になりますけど、やってみますか?」
と、「できないことはできない」と正直に言いつつ、「あなたの利益になるための代替案」を真剣に考えてくれる。 こういう担当者は、表面上の言葉ではなく、あなたの生活やキャリアを「自分事」として捉えています。
口先だけの「共感」よりも、不器用な「行動」。 これを見極めることができれば、あなたは最強のパートナーを手に入れたことになります。
ハズレ営業を引いてしまった時の対処法
もし今、これを読んで「あ、私の担当、完全にハズレだ…」と思った方。 諦めるのはまだ早いです。営業担当を変えてもらう(チェンジする)のはハードルが高いですが、**「育てて使う」**という手があります。
1. 連絡はすべて「証拠」を残す
レスが遅い、言ったことをやらない担当には、電話ではなくメールやLINEで連絡し、「〇月〇日に依頼しましたよね?」と証拠を残しましょう。「忘れた」と言わせない圧力をかけます。
2. 「報告」ではなく「指示」を出す
伝書バト営業には、期待してはいけません。 「〇〇で困っています」と相談するのではなく、 「〇〇で困っているので、先方に△△という解決策を提案してください」 と、あなたが営業を動かすつもりで具体的な指示を出しましょう。彼らは自分で考えられないだけなので、指示さえあれば動きます。
まとめ:自分の身を守るために、担当者を見極めよう
営業担当は、あなたの派遣ライフにおける「命綱」です。 その綱が太くて丈夫(アタリ)なのか、細くて切れそう(ハズレ)なのか。それを知っておくだけで、危機管理の仕方は変わります。
【アタリ営業の特徴】
- レスが速い(24時間以内)
- 先回りができて、やり取りがスムーズ
- 口先だけでなく、あなたの立場で汗をかいてくれる
【ハズレ営業の特徴】
- 右から左への伝書バト
- 連絡が遅い、放置する
- 調子はいいが、いざという時に守ってくれない
今の担当者が「アタリ」なら、ぜひその関係を大切にしてください。感謝を伝えれば、彼らはもっとあなたのために頑張ってくれます。 もし「ハズレ」なら……過度な期待は捨てて、自分の身は自分で守る準備を始めましょう。そして、あまりに酷い場合は、派遣会社の変更(リセット)も視野に入れてください。
あなたを大切にしてくれる営業担当は、必ずどこかにいます。 「営業なんてみんな敵だ」と思わずに、しっかりと人を見る目を養ってくださいね。


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