【はじめに】 「今の派遣先で正社員になれたら最高なんだけどな…」 そう思いながらも、具体的に何をすればいいか分からず、ただ目の前の仕事をこなしていませんか?
実は、派遣から正社員への引き抜き(直接雇用)に成功する人には、明確な共通点があります。それは、仕事ができるかどうか以上に、「戦略的に動いているかどうか」です。
今回は、私が担当したスタッフさんの中で、実際に派遣から正社員への切符を勝ち取った人が実践していた「3つの行動」を具体的に解説します。
1. 「すきま時間」で市場価値を上げる地味な努力
正社員になった人がやっていたことは、決して派手なことではありません。日々のルーティンの中に、少しだけ「未来への投資」を組み込んでいました。
具体的には以下の3つです。
- 1日30分の簿記の勉強:実務で使わなくても、数字に強いことをアピールする武器になります。
- 通勤電車での動画視聴:スマホでExcelのショートカットや関数解説の動画を見て、翌日の業務で即実践。
- AI活用の練習:ChatGPTなどでメールの文案作成を練習し、業務効率化の種を蒔く。
ポイントは「家に帰ってからガッツリやる」のではなく、通勤中や始業前の30分など、無理のない範囲で継続していたことです。この積み重ねが、ふとした瞬間の業務対応力に差を生みます。
2. 営業担当を「参謀」にして戦略会議を行う
これが最も重要なポイントです。 正社員になれる人は、派遣会社の営業担当を単なる「連絡係」ではなく、自分のキャリアを切り開くための「参謀」として使っています。
彼らは1〜2ヶ月に1回の面談で、必ず以下のステップを踏んでいました。
- 可能性の確認: 「そもそもこの会社で、派遣から社員になれる可能性は1%でもありますか?過去の実績はどうですか?」とストレートに聞く。実績ゼロの会社で頑張るのは時間の無駄だからです。
- 現状評価の確認: 「今の自分のパフォーマンスについて、派遣先の上長はどう言っていますか?」と客観的な評価を聞き出す。
- 目標のすり合わせ: 「来月までに〇〇をできるようになります」といった定量的な目標を宣言し、それを営業から派遣先の上長に伝えてもらう。そして愚直に実行する。
こうすることで、外堀を埋めるように「社員化」への道筋を作っていくのです。
3. 「2年」を期限に、ダメなら見切るドライさを持つ
どれだけ優秀でも、企業の予算や定員といった「外部要因」で正社員になれないことはあります。 だからこそ、正社員になれた人は逆に「期待しすぎない」というドライな一面を持っていました。
- 最初の1年は黙々とやる: 入ってすぐに「正社員になれませんか?」と聞くのはNGです。「まずは実績を作ってから」と足元を見られます。
- 2年は派遣のつもりで働く: 焦っても空回りします。2年くらいは派遣としてスキルを盗む期間だと割り切るくらいが、精神衛生上も良く、結果的に余裕のある振る舞いが評価されます。
- 期限を決める: 「2〜3年経っても話が進まなければ、きっぱり転職する」と決めておく。
この「最悪ダメなら次に行けばいい」という余裕が、逆に必死さを消し、プロフェッショナルな印象を相手に与えるのです。
まとめ:正社員化は「運」ではなく「準備」
派遣から正社員になる人は、ただ運が良かったわけではありません。 「毎日の小さな勉強」「営業担当との綿密な作戦会議」、そして「ダメだった時の撤退ラインの設定」。これらを淡々と実行した結果です。
まずは次回の営業担当との面談で、「この会社で社員になれる可能性はありますか?」と聞くことから始めてみませんか? その一言が、あなたのキャリアを大きく変えるきっかけになるはずです。
著者:ハンケ(@hanke_sales) 現役の派遣営業マン。X(Twitter)では派遣営業の裏話や、派遣社員の皆さんが損をしないための情報を発信しています。 Xのフォローはこちらから


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