【我慢しないで】派遣先でのトラブル、どこまで営業に言っていい?「業務内容が違う」「人間関係」…解決への最短ルート

トラブル解決・権利

2025.12.01

新しい派遣先での仕事。「頑張ろう!」と意気込んで始めたものの、実際に働いてみると「あれ?」と思うこと、ありませんか? 「面談で聞いていた仕事内容と違う」「上司の当たりが強くて辛い」「聞いていない残業が毎日ある」…など。

多くの派遣社員の方は「まだ入ったばかりだし…」「私が我慢すれば…」と抱え込んでしまいます。 しかし、現役の派遣営業として言わせてください。トラブルは、初期段階で営業担当に共有してもらうのが、一番解決が早いのです。

今回は、派遣現場でよくあるトラブルTOP3と、その正しい対処法(営業担当の上手な使い方)を解説します。

ケース1:「契約内容と実際の業務が違う」

「データ入力メインと聞いていたのに、電話対応ばかりさせられる」「庶務業務のはずが、専門的な資料作成まで振られる」 これは非常によくあるトラブルです。

この場合、**絶対に直接派遣先にクレームを言ってはいけません。**角が立ち、あなたの居場所がなくなってしまいます。

【対処法】 すぐに営業担当に連絡してください。「契約書の内容と実態が乖離している」というのは、営業担当が派遣先と交渉する上で最も強いカードになります。 「〇〇さんの負担が大きいようなので、業務分担を見直していただけませんか?」と、私たちが間に入って調整します。

ケース2:「人間関係・ハラスメント」

「特定の人から無視される」「怒鳴られる」「セクハラまがいの発言がある」 これは一番辛い悩みですが、一番相談しにくい悩みでもありますね。

ですが、ここはドライに考えてください。派遣会社には、あなたを守る義務(安全配慮義務)があります。

【対処法】 「誰に、いつ、何をされたか」をメモに残し、営業担当に相談してください。 あなたが特定されないように、「最近、部署全体の雰囲気が悪いようで…」とオブラートに包んで派遣先に改善を申し入れることもできますし、状況が深刻なら、契約途中でも退職(契約終了)の交渉を私たちが引き受けます。一番ダメなのは、心身を壊すまで我慢することです。

ケース3:「突発的な体調不良や家庭の事情」

「子供が熱を出して…」「自身の体調が悪くて…」 休みが続いてしまうと、派遣先に連絡するのが怖くなりますよね。

【対処法】 もちろん基本は体調管理が第一ですが、どうしようもない時はあります。 こういう時こそ、営業担当を頼ってください。派遣先に言いづらい事情がある場合は、営業担当からフォローの電話を入れることもできます。 「〇〇さんは普段真面目ですが、今はどうしても事情があって。来週からは復帰できます」と私たちが保証することで、派遣先の心象を守ることができます。

まとめ:営業担当はあなたの「防波堤」です

私たち派遣営業の仕事は、仕事を紹介して終わりではありません。 あなたが快適に働ける環境を整えることが、契約期間中の最大の仕事です。

トラブルが起きた時、「こんなことを言ったら迷惑かな?」と思う必要は全くありません。むしろ、問題が大きくなってから知らされる方が、対応が難しくなり迷惑がかかります(笑)。

「ちょっとモヤモヤするな」と思った時点で、メール一本でいいので教えてください。 小さな火種のうちに消火活動を行うのが、プロの営業担当の腕の見せ所です。

一人で悩まず、まずは私たちを頼ってくださいね。


著者:ハンケ(@hanke_sales) 現役の派遣営業マン。X(Twitter)では派遣営業の裏話や、派遣社員の皆さんが損をしないための情報を発信しています。 Xのフォローはこちらから

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