はじめに
派遣先で働いていると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。 時には、自分自身の「好奇心」がトラブルの引き金になることもあれば、相手の「無責任な発言」に振り回されることも。
今回は、派遣現場で実はよくある、けれどあまり表立って語られない**「お金(時給)」と「契約更新」にまつわる2つの泥沼トラブル**について解説します。
ケース1:禁断の果実?「請求単価」を見てしまった事件
派遣先でふと目に入った書類、あるいは共有フォルダの中にあった見積書。 そこで見てしまったのは、自分の時給とはかけ離れた**「派遣会社が企業に請求している金額(請求単価)」**でした。
「えっ、私の時給は1,600円なのに、会社には3,000円も請求してるの!?」 「ピンハネしすぎじゃない!?交渉だ!」
怒りに任せて営業担当に電話……。 ちょっと待ってください。これ、一番やってはいけないパターンです。
なぜ「請求書を見た」と言ってはいけないのか?
気持ちは痛いほど分かりますが、これを交渉材料にするのは非常に危険です。
- 機密情報の漏洩(コンプライアンス違反) 請求書や契約書は、本来あなたが見てはいけない「社外秘」の書類です。「見ちゃった」と言った瞬間に、あなたは**「機密情報管理ができない人」**と見なされ、時給アップどころか契約終了のリスクすらあります。
- マージン=利益ではない 差額のすべてが派遣会社の利益ではありません。社会保険料(会社負担分)、有給費用、教育費などが含まれています。ここを理解せずに「ボッタクリだ!」と騒ぐと、ビジネスリテラシーを疑われてしまいます。
正しい交渉術は?
「見た」事実は墓場まで持っていきましょう。 その上で、「自分への請求単価が高い=それだけ企業から価値を認められている」と自信だけ受け取ってください。 交渉する際は、「請求額との差」ではなく、**「自分の業務範囲の拡大」や「実績」**を武器に、正攻法で時給アップを打診するのが正解です。
ケース2:「更新するよ」と言ったのに…契約終了のどんでん返し
更新の時期、派遣先の指揮命令者(上司)からこんな言葉をかけられたことはありませんか? 「○○さんには来期も期待してるよ!」 「ずっといてほしいくらいだよ」
その言葉を信じて安心していたら、派遣会社の営業から一本の電話が。 「残念ながら、今回は契約終了となります」
「えっ!? 上司は更新するって言ってたのに!嘘つき!!」
なぜこんなことが起きるのか?
これは**「現場の意向」と「会社(経営)の決定」のズレ**が原因です。
- 現場の上司: あなたに残ってほしい(本音)。でも、予算の決定権を持っていないことが多い。
- 人事・経営層: 会社の業績悪化や方針転換で「派遣の予算カット」を決定する。
現場の上司が悪気なく言った「更新するよ(したいよ)」という希望的観測を、決定事項だと信じてしまうと痛い目を見ます。
自分の身を守るには?
「契約書(または更新確認書)」が届くまでは、何も決まっていないと思いましょう。 どれだけ口頭で褒められても、紙(または電子契約)で通知が来るまでは、次の仕事を探す準備(求人チェックなど)を止めないのがリスク管理です。
もし「更新する」と明言された後に急に切られた場合、それが「契約満了日の30日前」を切っていれば、解雇予告手当の対象になる可能性があります。泣き寝入りせず、派遣会社に確認しましょう。
まとめ:感情的にならず、ルールを知って身を守ろう
- 請求単価を見ても、それを武器に交渉しない。(自分の首を絞めます)
- 口約束は契約ではない。(書面が来るまで油断しない)
どちらも「知らなかった」では済まされないトラブルです。 派遣という働き方は、契約や法律のルールが複雑。だからこそ、正しい知識を身につけて、賢く立ち回ることが自分を守る最大の武器になります。
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