【現役】派遣営業が本音で教える!派遣社員のための「確実に響く」時給交渉術

時給交渉・給料アップ

「今の仕事内容は気に入っているけれど、時給がもう少し上がれば…」
そう感じている派遣社員の方は多いのではないでしょうか。

実は、私たち派遣会社の営業担当も、優秀なスタッフさんには長く働いてほしいので、本音では「時給を上げてあげたい」と思っています。

しかし、ただ「上げてください」と言われるだけでは、派遣先企業との交渉は通りません。
今回は、派遣営業の立場から「どうすれば派遣先が首を縦に振るのか」「営業担当を味方につける交渉術」について、裏事情を交えて解説します。


1. 「時給を上げてください」だけではNG!交渉には「武器」が必要

派遣営業が派遣先企業に時給アップを交渉する際、手ぶらでは戦えません。企業側も予算があるため、「なぜ上げる必要があるのか」という正当な理由(武器)が必要です。

私たち営業が一番欲しいのは、定量的な成果です。

  • NG例:「長く働いているから上げてください」「生活が苦しいので上げてください」
  • OK例:「業務改善により、処理件数が前年比120%になりました」「チームの新人教育を担当し、定着率向上に貢献しています」

このように、「私がいることで、御社(派遣先)にこれだけのメリットがあります」というデータを提示してください。営業担当はそれをそのまま企業へのプレゼン資料として使えます。

2. 交渉のタイミングは「契約更新の2〜3ヶ月前」が鉄則

交渉はタイミングが命です。契約更新の直前(1ヶ月前など)に言われても、すでに企業の予算が固まっていて動かせないことがほとんどです。

  • 大手企業の場合:年間の予算が決まっていることが多いため、早めの動き出しが重要です。
  • 狙い目:次回契約更新の2〜3ヶ月前には営業担当に相談しましょう。

「来期の予算組みの際に、私の時給アップも含めて検討してもらえませんか?」と早めに種をまいておくことで、営業担当も動きやすくなります。

3. もし「時給アップは無理」と言われたら?

交渉の結果、上がらなかった場合は必ず「理由」「条件」を確認してください。

  • 聞くべきこと:「どういう成果を出せば上がりますか?」「いつなら検討の余地がありますか?」
  • 営業担当の回答例:「実は会社の規定で上限が決まっていて…」「今のポジションではこれ以上は正直厳しい」

もし、営業担当から「正直、この会社でこれ以上上げるのは厳しい」というニュアンスの話が出たら、それはある意味で誠実なアドバイスです。残念ながら、その会社での時給アップは見込めません。

4. 知っておくべき「新規入社の方が時給が高い」という現実

残酷な話ですが、長く働いているあなたよりも、新しく入ってきた派遣スタッフの方が時給が高いということは、この業界ではよくある話です。
(昨今は採用難易度が上がっているため、募集時給を上げざるを得ない事情があります)

今の派遣先で時給を上げるのが限界なら、「転職(派遣先の変更)」こそが最も手っ取り早い時給アップの方法です。
これを業界用語で「時給のジャンプアップ」と呼ぶこともあります。

今の環境に固執せず、「自分の市場価値を高く買ってくれる場所へ移る」のも賢い戦略です。


【コピペOK】営業担当への交渉用メールスクリプト

実際に営業担当にアポイントを取るためのメールテンプレートを用意しました。まずはこれで「相談の時間」を作ってもらいましょう。

件名:次回契約更新に向けたご相談(スタッフコード/氏名)

〇〇(派遣会社名)
営業担当 〇〇様

お世話になっております。
派遣スタッフの(氏名)です。

現在の就業先での業務も〇年が経過し、業務範囲も広がってまいりました。
つきましては、次回の契約更新に向けて、時給条件のご相談をさせていただきたくご連絡いたしました。

現在、私が貢献できている実績として以下の点をまとめております。

・(例:担当業務の処理件数が当初の1.5倍になりました)
・(例:マニュアル作成を行い、チーム内の業務効率化に寄与しました)

貴社から派遣先企業様へ交渉いただくにあたり、必要な材料があればさらに準備いたします。

お忙しいところ恐縮ですが、一度お電話または面談にてお話しさせていただけますでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。


氏名:〇〇 〇〇
スタッフNo:0000000

時給交渉は「お願い」ではなく、自分の価値を再提示する「ビジネス提案」です。
しっかりと準備をして営業担当を味方につけ、希望する条件を勝ち取りましょう!

それでもダメなら、より高時給な案件へ移る準備を始めましょう。


著者:ハンケ(@hanke_sales)

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