「派遣はボーナスなし」は本当?手取り22万の現実と、安月給の正社員より派遣を選ぶべき「お金の理由」

時給交渉・給料アップ

「時給1700円って高いけど、ボーナスないんでしょ?」 「結局、年収にしたら正社員の方がいいんじゃないの?」

仕事を選ぶ上で一番シビアなのが「お金」の話ですよね。 派遣という働き方を検討する時、多くの人が気にするのが**「安定性」と「賞与(ボーナス)」**です。

2020年の法改正(同一労働同一賃金)以降、実は派遣社員の給与体系は大きく変わっています。 今回は、求人票には書かれていない**「派遣のお金のリアル」**について、現役営業担当が電卓を叩きながら解説します。

疑問1:ぶっちゃけ、いくら稼げるの?(年収シミュレーション)

都内近郊の事務派遣(時給1,700円)で、フルタイム勤務(1日8時間×月20日)をした場合のリアルな数字を見てみましょう。

  • 月収(額面): 1,700円 × 8時間 × 20日 = 272,000円
  • 年収(額面): 272,000円 × 12ヶ月 = 約326万円

ここから社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険)や所得税・住民税として、だいたい額面の15%〜20%が引かれます。 つまり、**毎月の手取り額は「約21〜22万円」**が目安になります。

【ここで注意!派遣の落とし穴】 派遣は「時給制」です。つまり、祝日が多い月は給料が減ります。 ゴールデンウィークがある5月、お盆休みがある8月、年末年始がある1月。この3ヶ月は稼働日が減るため、手取りが20万円を切ることもザラにあります。 「毎月定額が入るわけではない」という点だけは、覚悟して貯金で調整する必要があります。

疑問2:ボーナスがないって本当?

結論から言うと、**「ボーナスという名前のまとまった支給はないが、時給に含まれている」**というケースがほとんどです。

多くの派遣会社では現在、「労使協定方式」という給与計算方法を採用しています。 これは簡単に言うと、「基本給」に「賞与や退職金の前払い分」を上乗せして、時給として支払う仕組みです。

  • 時給1,700円の内訳イメージ:
    • 基本の労働対価:1,580円
    • 賞与・退職金相当額:120円

つまり、**「ボーナスを毎月の時給に薄く広く上乗せして、分割でもらっている」**と考えてください。 夏と冬に「ボーナス支給日!」というイベント感はありませんが、その分、毎月のキャッシュフロー(手元の現金)が多くなるのが特徴です。 自分でしっかり管理できる人にとっては、むしろ資金繰りがしやすくなるメリットとも言えます。

疑問3:交通費は出るようになったの?

これは朗報です。数年前までは「交通費込みで時給1500円」なんて求人が普通でしたが、今は法律で**「交通費は別途全額支給(または規定内支給)」が義務化**されました。

  • 昔: 時給1500円(ここから自腹で電車賃を払う…手残りが減る)
  • 今: 時給1700円 + 交通費全額支給(非課税)

特に大きいのが「非課税」という点。交通費には税金がかからないので、遠くから通う人でも損をすることはなくなりました。

「名ばかり正社員」より「プロ派遣」の方が稼げる現実

「それでもやっぱり、正社員の方が安定してるし…」 そう思う気持ちも分かります。しかし、残酷な比較をさせてください。

地方や中小企業の一般事務の正社員求人を見ると、こんな条件がザラにあります。

  • 月給:18万円(みなし残業20時間込み)
  • ボーナス:業績による(寸志程度、年20万円など)
  • 年間休日:105日

これだと、年収は250万円〜300万円程度。しかも、サービス残業や付き合い残業があっても残業代は出ません。これを「安定」と呼べるでしょうか?

一方、都内の派遣なら、年収320万円以上がベース。 さらに、派遣は労働管理が厳格なので、残業した分は「1分単位」で割り増し賃金(時給×1.25倍)が発生します。 月20時間残業すれば、それだけで月収は4〜5万円アップします。

「責任が重くて給料が安い正社員(ワーキングプア)」に疲弊して、「あえて派遣を選んで、稼働した分だけしっかりお金をもらう」という選択をする方が、最近は非常に増えています。

まとめ:お金のルールを知って、賢く選ぼう

派遣という働き方は、良くも悪くも**「実力主義」で「ドライ」**です。

  • 働いた時間分だけ、きっちりもらう。
  • サービス残業は一切しない。
  • 人間関係のしがらみも最小限。

もしあなたが、「会社という組織に縛られず、自分の時間を確保しながら、納得感のある給料が欲しい」と思うなら、今の派遣システムは非常に合理的で賢い選択肢です。

もちろん、さらに時給を上げるためには「交渉」も必要になってきます。 現場で使える**「時給交渉の裏ワザ」**については、また別の記事やNoteでこっそり公開しようと思いますので、楽しみにしていてくださいね。

著者:ハンケ(@hanke_sales) 現役の派遣営業マン。X(Twitter)では派遣営業の裏話や、派遣社員の皆さんが損をしないための情報を発信しています。 👉 https://x.com/hanke_sales

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