面接や契約更新の面談で、こんなことを言っていませんか?
「やる気だけは誰にも負けません!」 「なんでもやります! チャンスをください!」
もし、あなたがこれを「最強のアピール」だと思っているなら、今すぐその考えを捨ててください。
厳しいことを言いますが、20代でそのセリフを言っている人は、「私は自分の強みを理解していません」「思考停止して働いています」と自己紹介しているのと同じです。
ビジネスの世界、特に派遣や中途採用の市場において、あなたの「熱意」は商品ではありません。 企業が買いたいのは、あなたが提供できる「バリュー(価値)」だけです。
今回は、多くの若手が陥りがちな「やる気アピールの罠」と、市場価値を高めるための「コトベース」の思考法について、現場のリアルな視点からお話しします。
「なんでもやります」が信用されない理由
「なんでもやります」という言葉。 言う側は「柔軟性があります」「素直です」と伝えているつもりかもしれません。
しかし、採用する側、あるいは仕事を依頼する側のプロ(人事や経営者)の耳には、まったく別の意味として届いています。
彼らにはこう聞こえているのです。 「私には、これといった専門性がありません」
想像してみてください。 あなたが深刻な腹痛で病院に行ったとします。 外科、内科、小児科、皮膚科……と並んでいる中で、「なんでも診ます! やる気はあります!」と看板を出している医者に、自分の体を預けたいと思うでしょうか?
おそらく、「専門の消化器内科」の看板を探すはずです。 「胃腸のトラブルなら任せてください。過去に1000件の症例を見てきました」と言われる方が、よほど安心できるし、信頼できますよね。
ビジネスもこれと同じです。
20代前半の新卒ならまだしも、社会人経験を積んできた人間が「なんでもやる」と言うのは、自分のキャリアの棚卸しができていない証拠です。 それは「使い勝手のいい雑用係」にはなれても、「高い報酬を払うべきプロフェッショナル」には一生なれません。
逆に、本当に仕事ができる人は「何ができるか」よりも、**「何ができないか(何をやらないか)」**が明確です。自分の強みが最大限に発揮できる領域を知っているからこそ、安請け合いをしないのです。
企業はあなたの「頑張り」には1円も払わない
もう一つ、残酷な現実をお伝えしましょう。
多くの人が勘違いしていますが、給料は「我慢料」でも「努力賞」でもありません。
「毎日遅刻せずに来て偉いね」 「嫌な上司に耐えて頑張ったね」
それは学校や親が褒めてくれる基準であって、ビジネスの基準ではありません。 企業が給料を払うのは、あなたが会社に利益をもたらした時、あるいは課題を解決した時だけです。
「一生懸命やりましたが、成果は出ませんでした」 これに対して「じゃあ、給料をあげよう」となる会社は存在しません(もしあるなら、その会社は近いうちに潰れます)。
厳しいようですが、「やる気」はあって当たり前の前提条件です。 プロの料理人が「美味しく作るやる気はあります」とアピールしないのと同じです。 そこにあるのは「美味しい料理を出せるか、出せないか」という事実だけ。
私たちも同じです。 「バリューを出せるか、出せないか」。 評価軸は常にここにあります。
だからこそ、面談の場で「頑張ります」を連呼するのはやめましょう。それは「私には具体的なスキルがないので、精神論でカバーします」という敗北宣言に他なりません。
「ヒト」ではなく「コト」で語れ
では、どうすれば「信頼できるプロ」として見られるのでしょうか。
答えはシンプルです。 主語を「自分(ヒト)」から「事実(コト)」に変えるのです。
ダメな例を見てみましょう。 「私はコミュニケーション能力に自信があります。誰とでも仲良くなれる性格です」
これは「ヒト(自分)」の話です。「性格」や「自信」は目に見えませんし、客観的な証明が不可能です。相手からすれば「本当かな? ただのお喋り好きじゃないの?」と疑う余地が生まれます。
これを「コト(事実)」ベースに変えると、こうなります。
「前職では、クレーム対応の専任担当をしていました。怒っている顧客の話を傾聴し、事実確認を整理して提案することで、対応後の顧客満足度を平均3.2から4.5まで改善しました。また、その対応マニュアルを作成し、チーム全体の処理時間を20%短縮しました」
いかがでしょうか。 ここには「自信」や「やる気」といった曖昧な言葉は一つもありません。 あるのは「何をしたか(Action)」と「どうなったか(Result)」という事実だけです。
- クレーム対応をして満足度を上げた(事実)
- マニュアルを作って時短に貢献した(事実)
これが「コトベース」で語るということです。
コトベースの話には、嘘や誤魔化しが入り込む余地がありません。だからこそ、相手は「この人は確実に仕事をしてくれそうだ」と信用するのです。
20代のうちに身につけるべきは、愛想笑いのスキルでも、上司の機嫌をとるスキルでもありません。 自分のやった仕事を「数値」と「事実」で言語化し、相手にプレゼンするスキルです。
「20代」というブランドが通用するのは今だけ
なぜ、私がここまで口酸っぱく「実力」や「実績」の話をするのか。 それは、「20代」という最強の武器には使用期限があるからです。
20代のうちは、多少スキルが不足していても「ポテンシャル採用」という枠で許されます。 「未経験歓迎」「人柄重視」という求人も多いでしょう。 しかし、それはあなたが「若くて、安くて、色がついていないから」選ばれているに過ぎません。
30代になった瞬間、風向きは変わります。 「で、あなたは何ができるの?」 「今までどんな実績を残してきたの?」
いきなりシビアな「即戦力」としての成果を求められるようになります。 その時に、手元にあるのが「やる気」と「従順さ」だけだったら……想像するだけで恐ろしくありませんか?
「なんでもやります」と言って、誰でもできる雑用ばかりを引き受けてきた人は、30代で**「誰でもいいおじさん・おばさん」になります。 一方で、20代のうちから自分の専門性(タグ)を意識し、「これはできます」「これは実績があります」と語れるように準備してきた人は、30代で「あなたにお願いしたい」と指名される人材**になります。
この分岐点は、実は20代の過ごし方ですべて決まってしまいます。
あなたの今の「市場価値」はいくらか?
「今の会社で評価されているから大丈夫」 そう思っている人も、油断は禁物です。
社内評価と、市場価値は別物です。 会社の看板を外したとき、あなた個人にどれだけの値札がつくか。 それを知らずに過ごすのは、地図を持たずに航海に出るようなものです。
「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」 「自分の市場価値なんて、どうやって測ればいいの?」
そう思ったあなたへ。 ここまで読んで、「今のままじゃマズイかも」と少しでも感じたなら、まだ間に合います。
今のあなたの現状を打破し、本当の意味での「実力」をつけるための具体的なロードマップを用意しました。 精神論は一切なし。明日から使える「コトベース」の戦略です。
20代の派遣社員・若手に向けて、あなたの市場価値を徹底的に言語化しました。 かなり身になる話なので、時間を無駄にしたくない人だけ、続きを読んでみてください。
【20代必読】あなたの本当の市場価値と、勝ち残るための戦略 https://note.com/hanke_sales/n/ne133b72e03d7?sub_rt=share_sb

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